※この物語はフィクションです。登場人物・団体・状況はすべて架空のものであり、実在の人物・団体・施設等とは一切関係ありません。
登場人物はすべて20歳以上の成人として描かれています。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
OLに復帰 そして違和感の始まり

家に帰るたび、夫の寝息を聞きながらそっと財布の中身を確かめるのが、最近の日課になっていた。
「あと、これだけ……か」
夫とふたり、夢だったマイホームの頭金を支払ってからというもの、貯金はみるみる減っていった。
私は、藤谷菜々子。32歳。
生活は正直ギリギリだった。
「少しでも力になりたい」
そう思って選んだのが、夫の取引先の、とある小さな企画会社。紹介してくれたのは、夫が信頼している中田部長。
穏やかな物腰の人で、「無理しないでいいからね」と言ってくれる、その言葉に私は何度救われたかわからない。
けれど、社会に出るのは久しぶりだった。
パソコンを使うのも、表計算ソフトの操作、メールの作成も、指が止まってしまう。
そんなある日、中田部長に会議室へ呼ばれた。
「これ、君が手配した印刷物、納期がズレてるんだよね」
差し出された書類に、私は息を飲んだ。確かに、確かに確認したはずだった。
「す、すみません……私……」
「まぁ、始めたばかりなんだから。対応はわたしの方でしておいたから。でも……」
彼は苦笑しながら、私の肩をぽんと叩いた。
「次は気をつけてね。ところで、金曜日の商談、藤谷さんにも出てもらおうかな」
「わたし、ですか?」
「うん。ストッキング、ちゃんと履いてきてね。藤谷さんの脚、綺麗だから……今後の勉強のためにも必要だと思うんだよね。」
唐突すぎて、何も言えなかった。けれど、どこかで——
中田部長の視線が、スカートの奥を覗いているような気がして、私はうなずくしかなかった。
それが、はじまりだった。
わたしの絶対領域が剥がされた日

金曜の朝、私はいつもより少しだけ時間をかけて脚を整えた。
お気に入りの薄手の黒のストッキングを、膝からゆっくりと引き上げていくとき、なぜか心がざわつく。
「営業事務として現場の勉強をしてもらうため」——そんな理由だけじゃなかった。
中田部長のすこしニヤついている表情が、妙に生々しく頭に残っていたのだ。
「……やっぱり、ちょっと短いかも……」
鏡に映る自分のスカートの裾と、そこから覗く膝上の生肌の部分 ー 絶対領域。
ストッキングの編目が、太陽の光を受けて微かに光っている。
オフィスレディとしてはギリギリかもしれない。でも——なぜかそのギリギリが、今の私には心地よかった。
商談の席では、私は何度も脚を組み替えた。
誰に見られているわけでもないのに、脚を閉じていられない。
ストッキング越しの肌が、自分でもわかるほどに敏感になっていた。
その日の夕方、中田部長に呼び止められた。
「今日の君、すごく良かったよ」
そう言いながら、彼はさりげなく近づいてきて——
ふと、私の太ももに視線を落とした。
「ここ、さ……ちょっと気になるんだよね」
彼の指先が、ストッキング越しに私の太ももに触れる。
「ちょ……やめて……」
声は出た。でも力は入らなかった。
ストッキングのうえから、指先がするすると滑ってくる感触。
直接じゃないのに、どうしてこんなに——
「藤谷さんって、ストッキングの上から触られるの、感じるタイプ……なんだね」
耳元で囁かれる声。
身体の奥が、じんと熱くなる。
そして、その熱がストッキングを通じて肌に広がっていくのを、私は止められなかった。
「明日、朝早く来れるかな? もっと、教えてあげたいことがあるんだよ」
部長の声は優しくて、なのに、どこまでもいやらしかった。
その夜、自宅のベッドでストッキングを脱ぎかけた私は、自分の指先を止めた。
——どうして?
一日中履いていたそれに、まだ“熱”が残っている気がしたからだった。
私は、次の日も早起きして、同じストッキングを履いた。
まるで、自分の意思ではないみたいに——。
裂けた理性、堕ちた会議室でのストッキング

「ストッキング、今日も同じのかい?」
会議室に呼ばれた私は、椅子に座る間もなく中田部長の視線を感じていた。
視線の先には、黒のストッキングに包まれた私の脚。
「……はい、一応……」
答えながら、自分の声がどこか甘く濡れていることに気づく。
「えらいね。今日は……少し、教えたいことがあってね」
彼は笑いながらドアを閉めた。そして鍵のかかる音が、背筋をすっと冷たくする。
その冷たさが、次の瞬間には熱に変わっていくとも知らずに——。
「昨日から気になってたんだ、この部分……」
彼の指が、ストッキング越しの太ももをそっとなぞる。
そのまま撫で上げるようにして、爪を立てると——
「ぷつっ……」
かすかな音とともに、編まれた繊維が裂けた。
脚に冷気が触れる感覚と同時に、破られたという事実が胸をざわつかせる。
「やっ……ダメ、そこ……っ」
声にならない声をもらしながらも、私はその手を振り払えなかった。
裂け目から覗いた素肌に、彼の指がすべり込んでくる。
下着の端を軽く引っかけると、そこから指先が、肌に溶け込むように入り込んできた。
「……あっ、そんなとこ……」
微かな抵抗も虚しく、彼の指はゆっくり、けれど確実に私の“奥”へと沈み込んでいく。
脚の奥が、きゅうっと熱くなる。
布越しではなかった——これは、直接的な“接触”。
けれどそれ以上に、精神が侵されるような感覚が、背筋をゾクゾクと這い上がってきた。
「感じてるんだね……ほら、もう、脚が開いてる」
言われて初めて気づく。私は無意識に彼の手の動きに合わせ、脚を開いていた。
裂けたストッキングが、まるで媚びるように太ももに絡みついている。
「やだ……そんな、奥まで……っ」
「違うよ。君が求めてる。ほら、もう……迎えてる」
その言葉に、私の中の何かが完全に崩れた。
羞恥ではもう止められない。快楽に流される自分を、誰よりも私自身が望んでいた。
破れたストッキングの中に、残っていた“理性”はすでに溶けていた。
部長の指が沈むたび、奥が応える。
熱が滴るように絡まり、奥からじゅわっと“甘いもの”が滲み出してくる感覚。
私はもう、何もかもを委ねていた。
帰宅後、自室で着替えると、破れたストッキングが静かに膝に落ちた。
その裂け目をなぞった瞬間、奥がまたじんわり疼きだす。
もう私は、ストッキングを履くたびに思い出す。
あの会議室で、女として完全に“堕ちた”あの日のことを——
※本記事に掲載されている画像はすべてイメージです。モデルは20歳以上であり、演出・フィクションを含んでいます。