※この物語はフィクションです。登場人物・団体・状況はすべて架空のものであり、実在の人物・団体・施設等とは一切関係ありません。
登場人物はすべて20歳以上の成人として描かれています。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
前編:朝の出来事は、始まりの合図

朝の静けさに包まれたマンションの中、僕はゴミ袋を片手にエレベーターへと向かっていた。
ふとした瞬間、目の前に現れたのは── 同じフロアに住む若妻、みさきさん。
「おはようございます……」
そう声をかけた直後、手から滑り落ちたペットボトルが、彼女の部屋着に不運にも直撃した。
「あっ、ご、ごめんなさい!」
慌てて差し出したタオル。 みさきさんは驚いた様子を見せたが、すぐに優しい微笑みを浮かべた。
「大丈夫よ。でも……ちょっと冷たいかも」
視線を向けた先には、濡れた薄手のカットソー。 その下に透けて見える淡いピンクのランジェリー。 咄嗟に目を逸らした僕の心臓は、ありえないほど早く鼓動を打っていた。
「……うち、入ってください。こっちのほうが近いし」
彼女をこのまま濡れた格好で廊下を歩かせるわけにはいかない。 みさきさんは戸惑いながらも、僕の部屋へ入ることに頷いた。
「僕のなんですけど、シャツ、貸しますから」
そう言って渡したのは、薄手の白いシャツ。 みさきさんは遠慮がちにそれを受け取り、バスルーム前で着替えることになった。
──そして、現れた姿に、僕は息を呑んだ。
少しタイトなシャツが、彼女の体のラインを柔らかく浮かび上がらせていた。 下着のラインを感じさせるその姿に、自然と目が引き寄せられる。
「ちょっと……きついかも」
裾をそっと引っ張る仕草。 その控えめな動作が、たまらなく愛おしく感じられた。
そして、気がつけば── 距離はごくわずかになっていた。
ふたりの身体が、触れ合った。
みさきさんは驚いたように僕を見上げ、僕はその瞳に囚われたまま動けずにいた。
中編:呼び覚まされた女の顔

「……ごめんなさい、こんな姿……恥ずかしいですよね」
シャツの襟元をそっと握りしめたまま、みさきさんが目を伏せる。
「そんなことないです……すごく、綺麗です」
思わずこぼれたその言葉に、みさきさんはふっと微笑んだ。 けれどその笑顔の奥には、どこか満たされない色が滲んでいた。
「……最近、夫ともあまり触れ合わなくて。 夜も、別の部屋で寝ることが多くなっちゃって……」
そう言って、みさきさんは膝を抱えるように座り直した。 その姿に胸が締めつけられる。
「もったいないですよ。みさきさん、こんなに魅力的なのに……」
僕の声が届いた瞬間だった。 彼女の中で、何かがほどけたように見えた。
みさきさんは、ゆっくりと顔を上げ、真っ直ぐ僕を見つめて── そのまま、そっと唇を重ねてきた。
一瞬、時が止まったような感覚。 そして、彼女の唇が、ためらいなく僕を包み込んでくる。
「……ずっと、誰かにそう言ってほしかったのかもしれない」
その囁きに、僕の身体が熱を帯びていく。
スラックス越しに硬くなりかけた自分を、 みさきさんの指先がそっとなぞる。
「……触っても、いい?」
恥じらいの奥に見え隠れする色気。 僕が何も言えずにいると、 彼女の手が、ゆっくりとその輪郭をなぞり始めた。
そのまま膝をついた彼女は、 そっとスラックスのファスナーを下ろし、僕を解き放つ。
「……こんなに、熱くなってる」
そう囁くと、彼女は自ら唇を重ねた。
「くちゅ……」 静かに響いた濡れた音。 みさきさんの舌先が、そっと先端をなぞり、 そのまま唇で包み込むように、深く、咥え込んでいった。
唾液の熱とともに、ぬめりが絡みつく。 やさしく、けれど確かな圧で動く口内の刺激に、思わず腰が浮いてしまいそうになる。
みさきさんの指が、僕の腰をしっかりと押さえながら、 上下にゆっくりと動かし、そのたびに舌が内側から絡みついてくる。
その姿があまりにも美しくて、 僕はただ、天井を見つめながら、 彼女のぬくもりを全身で感じていた。
後編:蕩けて、ほどけて、すべてが満ちる

みさきさんの口づけが終わったあと、
僕はそっと彼女の手を引いて、ダイニングチェアへと導いた。
「そこに座ってみて……少しだけ、脚を広げてくれる?」
戸惑いながらも、彼女は言葉に従って椅子に腰掛け、
もじもじと太ももを少し開いた。
シャツの裾が自然と持ち上がり、
ミニスカートの奥から、柔らかな内腿がちらりと覗く。
その間にゆっくりと顔を寄せ、
僕は彼女の脚の付け根へと、唇を落とした。
「ん……あっ……そんな……」
小さく震える声とともに、
薄布の奥から、甘い香りがふわりと立ちのぼる。
舌先をすべらせるたび、彼女の身体がピクリと跳ねた。
「だめ……恥ずかしいのに……でも……っ」
最初はぎこちなかった腰が、
次第にリズムを刻むように、わずかに前後に揺れ始める。
みさきさんの手が、僕の髪にそっと添えられ、
次第にその指先に力がこもっていく。
「や……だめ……そんなにされたら……っ」
吐息混じりの声が震え、
やがて彼女は小さく喘ぎながら、
僕の頭をぐっと押し寄せてきた。
「いく……いっちゃう……っ」
その瞬間、全身が小刻みに震え、
みさきさんは椅子の背に身を預け、肩を大きく上下させた。
薄く汗ばんだ額に髪が貼りつき、
頬を染めたまま、少しとろんとした瞳でこちらを見つめる。
「……ごめんね、なんだか……」
呟く声も、どこか満ち足りた響きを帯びていた。
僕はゆっくり立ち上がり、その手を取り、
壁際へと導いた。
「……立って。ここに手をついて」
驚きつつも、彼女は壁に両手を添え、
やや前かがみに体を預ける。
「……いいよね?」
そう尋ねると、みさきさんは、静かに頷いた。
スカートの裾を持ち上げると、
淡い布が湿って肌に張りついていた。
その奥へ、僕はゆっくりと身体を寄せ、
彼女のぬくもりへと沈み込んでいく。
「んっ……っあ……っ」
背中をそらし、壁に額をあずけながら、
みさきさんの腰が小さく、そして柔らかく揺れる。
「う、うれしい……っ、こんなの、ほんとに……っ」
一度、深く繋がったあと、
彼女の腰が自然とこちらに押し返してくるように動き始めた。
ぴちゃっ、ぱちゅ……
湿った音が静かに重なり、彼女の体温が背中越しに伝わってくる。
「もっと……欲しいの……奥まで……っ」
震える声に応えるように、
僕は彼女の腰をそっと引き寄せ、
深く、深く、打ち込んでいく。
みさきさんの腰が、僕の動きに合わせて弾み、
時折、甘く喘ぎながらも、自らリズムを刻んでくる。
「んっ……んん……っ、気持ちいい……」
揺れる腰、揺れる身体、
僕たちは互いを確かめ合うように、何度も深く繋がった。
最後、みさきさんは壁にもたれたまま、
息を切らしながら、僕の方を振り返った。
頬を赤らめ、ゆるんだ口元で、ふわりと微笑む。
「……ありがとう。女として、思い出せた気がする」
その笑顔に、僕は胸の奥が熱くなるのを感じた。
静かな朝の続きを、ふたりだけで、確かめるように──
※本記事に掲載されている画像はすべてイメージです。モデルは20歳以上であり、演出・フィクションを含んでいます。